
生活習慣病について
生活習慣病とは、毎日の食事、運動、睡眠、喫煙や飲酒などの生活習慣が深く関わる病気のことをいいます。代表的なものに、高血圧症・糖尿病・脂質異常症・高尿酸血症(痛風)・肥満症などがあります。これらの病気は初期には自覚症状が少なく、知らないうちに進行することも少なくありません。放置すると動脈硬化が進み、脳卒中や心筋梗塞など重大な合併症を引き起こす原因になります。そのため、早期発見・早期治療・日常生活の見
直しがとても大切です。
・高血圧症
高血圧は自覚症状が出にくく、放置すると脳卒中・心筋梗塞・腎不全などにつながる病気です。早めの気づきと継続した管理が大切です。診断基準は「診察室血圧140/90mmHg以上」「家庭血圧135/85mmHg以上」とされています。2025年のガイドライン改訂では、治療の基本目標が「診察室血圧130/80mmHg未満」に統一されました。ただし、すべての方に同じ目標を求めるわけではありません。ADL(活動能力)に応じて柔軟に調整します。元気に生活できている方は130/80未満を目指し、ふらつき・転倒リスクがある方は140/90未満を目安に、体力が大きく低下している方では150/90前後でも十分と判断することがあります。治療では、塩分控えめ、体重管理、運動などの生活習慣改善に加えて、必要に応じて薬物治療を行います。当院では家庭血圧も重視し、毎日の生活に無理のない治療方針を患者さんと相談しながら決めていきます。
・糖尿病
糖尿病は、血糖値が高い状態が続く病気で、インスリンの働きが弱くなったり不足することが原因です。診断には、空腹時血糖126mg/dL以上、随時血糖200mg/dL以上、HbA1c6.5%以上、または75g負荷試験2時間値200mg/dL以上といった数値が、別の日にも確認されることが必要です。初期は自覚症状が少ないものの、放置すると網膜症・腎症・神経障害などの合併症につながります。治療の基本は、食事のバランス改善や体重管理、運動療法で、必要に応じて内服薬や注射薬を組み合わせます。当院では定期的な血液検査を行い、その方の生活に合わせた無理のない血糖コントロールを一緒に考えていきます。
・脂質異常症
脂質異常症は、血液中のコレステロールや中性脂肪が多すぎる、または少なすぎる状態です。LDL(悪玉)コレステロールが140mg/dL以上、HDL(善玉)が40mg/dL未満、中性脂肪が150mg/dL以上のいずれかに該当すると脂質異常症と診断されます。自覚症状はありませんが、動脈硬化を進め、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めます。食事内容(揚げ物・甘い物・アルコールなど)や運動不足が影響します。当院では、定期的な血液検査に加えて、頸動脈エコーを用いて血管壁に脂質がたまっていないか(プラークの有無)を確認することができます。プラークが認められる場合、脳梗塞など血管に関わる病気のリスクが高まるため、血液検査だけでは分からない「血管内の現在の状態」を把握することが可能です。これらの結果を踏まえ、当院では生活習慣の改善を丁寧にサポートし、必要に応じて治療を行います。
・高尿酸血症
高尿酸血症(痛風)は、血液中の尿酸が高い状態が続く病気です。尿酸値が7.0mg/dL以上が続くと高尿酸血症とされます。尿 酸が結晶となって関節にたまり、激しい痛みを起こす「痛風発作」を起こすことがあります。肉類・アルコール・甘い飲み物の摂りすぎや肥満が関係します。当院では尿酸値の定期チェックと生活指導、内服治療による再発予防を行っています。
・メタボリックシンドローム
肥満症(メタボリックシンドローム)は、体脂肪、特に内臓脂肪が多い状態をいいます。BMI(体重÷身長²)が25以上が肥満の目安です。糖尿病・高血圧・脂質異常症などの発症リスクを高める重要な要因です。無理のない減量とバランスのとれた食事が治療の基本です。当院では体重・腹囲・血液検査などを定期的にチェックし、生活改善をサポートします。 三木内科クリニックでは、生活習慣病の早期発見・継続的な管理・合併症予防に力を入れています。健診結果のフォローや、気になる数値の再確認、日常生活のアドバイスまで丁寧に行います。薬だけに頼らず、無理なく続けられる生活改善を目標に、患者さん一人ひとりに合わせた治療方針を提案しています。少しでも血圧・血糖・コレステロール値が気になる方は、お早めにご相談ください。
